全国に門戸が開かれる第100回箱根駅伝予選会は今日14日、東京・立川市で行われる。関東地区以外の11校を含め、史上最多の57校が出場。例年より3校増の上位13校が、来年1月2、3日の本大会へ進出する。

  ◇   ◇

展望 前回の箱根駅伝でシード権を逃した東京国際大、明大、帝京大、山梨学院大、東海大、大東大、日体大、国士舘大は突破が有力だ。

東京国際大のリチャード・エティーリ(1年)は5000メートルと1万メートルで日本学生記録を持ち、実力は抜きんでている。山梨学院大、国士舘大もケニア出身の留学生がおり、ここで貯金が見込めそうだ。

この8校に続くのが、立大、中央学院大、専大、神奈川大、東農大。昨年6位通過した立大も安定した力を持つが、大会直前に上野裕一郎監督が解任された衝撃は大きく、選手への心理面が心配される。

関東地区以外では、今月9日の出雲駅伝で過去最高の12位に入った環太平洋大が注目。07年設立の新設校が初の箱根路をうかがう。出雲18位の皇学館大は、今年7月から寺田夏生監督が就任。国学院大で4年連続箱根駅伝出走の名ランナーの采配に注目が集まる。関西地区からは4校が出場。出雲15位の立命大、同大会途中危険の大経大は、中4日で予選会へ臨む。

<箱根駅伝予選会ガイド>

◆日時 10月14日午前9時35分スタート

◆コース 陸上自衛隊立川駐屯地~立川市街地~国営昭和記念公園

◆距離 ハーフマラソン(21・0975キロ)

◆参加資格 日本学連登録者で、本予選会ならびに箱根駅伝本大会出場(エントリー)回数が通算4回未満の者。ただし別個加盟の大学院の競技者は、学部での出場回数に関係なく新たに4回まで出場OK。

◆出走人数 エントリーは10人以上14人以下、出場人数は10人以上12人以下。

◆エントリー条件 1万メートル34分00秒以内のトラック公認記録を有すること。

◆選考方法 各校上位10人の合計タイムで13校を選出する。

◆順位決定方法 (1)競技成績での上位10人の合計タイムが少ない大学を上位とする(2)同タイムの場合は上位10人の合計順位が少ない大学を上位とする(3)さらに順位が決定しない場合は、各校最上位競技者の順位が上位の大学を上位とする。

◆制限時間 レースは1時間24分をもって終了。

◆スタートの並び順 第99回箱根駅伝及び同予選会の順位順で、その他の大学はエントリー者上位10人の1万メートルの合計タイム上位順。なお51校以降は、50校が整列した後方にスタートラインに対して並行に並ぶ。

◆禁止事項 自動車、バイク、自転車などの伴走は禁止。違反が判明したら失格。