今年も、駅伝クイーンを決める闘いが幕を開ける。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)が今日26日、宮城でスタート。昨年、大会新記録での圧勝劇で16年ぶりの女王に輝いた資生堂をはじめ、全25チームが6区間(42・195キロ)で女王の座を競い合う。10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)でマラソン初優勝を果たした鈴木優花(24=第一生命グループ)は秋田出身。クイーンズ駅伝初出場の今回、エース区間の3区(10・6キロ)を任された。鈴木が「この1年間みんなでしっかり準備してきたものを形にする」と健闘を誓った。

鈴木は、昨年のクイーンズ駅伝では補欠だった。だからこそ「昨年は控えにまわり、戦力外という形になってしまった。クイーンズ駅伝をしっかり走りたいという思いがある」と、かける思いもひとしおだ。

昨年10月のプリンセス駅伝では5区(10・4キロ)を任されたが後半に失速。その経験からレースへの姿勢を「ガツガツ」でなく「冷静に、大胆に」へ路線変更。今年10月のMGCでは、冷静にレースメークし、終盤勝負。37キロ手前で2位集団から抜けだすと、38・4キロで先頭の一山麻緒(26=資生堂)に並び、かわしてトップへ。力強い走りで、自己最高の2時間24分9秒をマークした。

この1年は「自分のコントロールの仕方」を特に学んだという。「マラソンはどれだけ自分のことを理解して、どれだけ自分の持ち味を発揮した中で、レースを進められるかが大事だと思っている」。培った冷静さでパリ五輪代表の座をつかんだ。クイーンズ駅伝に向けては「冷静さを兼ね備えながら、最後の最後まで諦めず、攻めきる走りをしていきたい」と気合十分だ。

3区にはMGC2位で2大会連続の五輪代表切符をつかんだ一山や8月の世界選手権(ブダペスト)1万メートルで7位に入った広中璃梨佳(23=日本郵政グループ)らそうそうたるランナーが集う。だが「この1年間みんなでしっかり準備してきたものを形にする。その気持ちを大事に私は私の、今できる精いっぱいの走りで仕事を全うする」と気後れはない。自身をコントロールし、昨年の8位超えを成し遂げる。【濱本神威】