陸上の競歩で16年リオデジャネイロ大会から2大会連続五輪代表の高橋英輝(31)と7月のアジア選手権20キロ競歩金メダリストの村山裕太郎(25)が13日、「千葉市トップスポーツ連携推進事業」の一環で千葉市立花園小学校で陸上教室を開いた。

小学6年生4クラスを対象に、全身を使った運動や競歩リレーなどで交流した。高橋と村山が「競歩のルールは?」「みんなで応援しましょう!」などと明るく声をかけ、和やかな雰囲気で進行。2人が歩きを見せると、子どもたちからも「はやっ!」と歓声が上がった。

会の最後には児童から「どうして競歩を始めたのですか?」と質問を受けた。小学生の頃にサッカー、中学生の頃にソフトテニスをし、高校から競歩を始めた高橋は「サッカーやソフトテニスはうまくなかったけど、競歩ではオリンピックに出ることができました。みんなもいろいろなスポーツをやって、楽しいと思えるスポーツと出会ってほしいです」と呼びかけた。

もともとは長距離をしていたが、ケガの影響で高校から競歩を始めた、と明かした村山も「最初は走りたくて陸上部へ入ったので抵抗もありました。ですが、やっていくうちに、だんだん記録も伸びて、夢中になっていって、好きになりました。楽しくないことも集中してやってみると、見える世界も変わってくると思います」と語りかけた。

教室を始めて9年という高橋は「子どもたちもとっても元気にやってくれたので楽しかったです。最後に『楽しい』と言ってもらえてうれしいです」と笑顔。村山も「競歩について知ってもらえたことも1つうれしいことですが、楽しい思い出を一緒につくれたことはうれしかったです」と明るくうなずいた。

参加した女子児童2人も「選手たちが姿勢や腕振りのコツを教えてくれてたのしかったです」「テレビで見た時はあまり速いと思いませんでしたが、実際に見ると速いなと思いました」と振り返った。

千葉市ではスポーツ人口の増加を目指すため、千葉県内および千葉市内で活動するトップスポーツチームの学校訪問活動を実施している。