第100回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する国学院大陸上競技部の壮行会が15日、同大の渋谷キャンパスで行われた。前田康弘監督(45)は、「国学院大も過去最強の戦力がそろった。応援よろしくお願いいたします」と集まった関係者やファンに向けて決意表明した。

今季ここまで出雲駅伝4位、全日本大学駅伝3位と安定した戦いを見せるチームは、伊地知賢造(4年)、平林清澄(3年)、山本歩夢(3年)の“3本柱”がけん引。平林は全日本で7区区間賞を獲得するなど、3選手とも好調を維持している。

1、2年生の戦力も充実しており、16人のエントリーメンバーのうち、2年生以下が10人を占める。前田監督は「2年生は全員走る可能性がある。(5人エントリーの)1年生もめちゃくちゃ調子が良い」と期待。区間エントリーについては「誰を使うのか。区間、特性、コースなどをギリギリまで見極めて決めたい状況」とした。

母校駒大との対決にも燃える。「過去最高の3位を超えるのが目標」としつつも「優勝。駒大を倒すというのもにらんでいる」と力を込めた。大学時代は、駒大の藤田敦史監督の1年後輩で、富士通時代にも切磋琢磨(せっさたくま)した間柄。2年連続3冠を狙う藤田監督の作戦を「読みやすいですね」と笑わせながらも「自分に厳しい方。頭の回転が速くて、冷静な部分がある」と、尊敬する先輩を警戒する。「僕にとっては“ラスボス”ですから」と、ゲームや漫画の最難関の強敵になぞらえて、打倒を誓った。

【箱根駅伝】チームエントリー発表! 23校全選手一覧 青学大・原晋監督は打倒駒大の作戦発令>>