全国高校駅伝が24日、京都・たけびしスタジアム京都発着(男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)で行われる。男子の浜松日体は2年ぶり9度目の出場。女子は2年ぶり2度目の浜松市立が、冬の都大路を駆け抜ける。【山口昌久】

     ◇     ◇     ◇

浜松市立の沢田結弥(3年)が、花の1区で流れをつくる。1年生で出場した前回は2区で5位。2年ぶりに都大路に戻ってきたエースは「1区は強い選手も多いけど、自分のベストな走りをして区間賞を狙いたい」と力を込めた。

昨年U-20世界選手権(コロンビア)1500メートルで日本高校歴代2位の4分12秒87を記録。日本陸連の「ダイヤモンドアスリート」にも認定された。しかし高3となった今年、ケガを含めコンディションが整わず総体を欠場。3カ月半のブランクを経て、11月の県高校駅伝で区間賞(5区)を獲得し優勝に貢献した。「今年は苦しかったけど良い経験をした。私の代わりにチームを引っ張ってくれた2年生に感謝したい」と振り返った。そのチームを支えた2年生の1人、匂坂有希は、初の都大路に「わくわくする。勝ちにつながる走りを見せたい」と意欲を示した。

チーム目標は「都大路の県最高記録更新」。92年に浜松日体が記録した1時間9分15秒を上回ることだ。卒業後、米ルイジアナ州立大へ進学する意向を固めた沢田は「余裕を持って走り、ラストで勝負したい」と、後輩との最後の駅伝で全力を出し切る。