日本記録を目指した女子の新谷仁美(36=積水化学)は、2時間21分50秒(速報値)で日本人1位の6位でゴールした。

今年1月に自身がペースメーカーを務めた大阪国際女子マラソンで、前田穂南がマークした2時間18分59秒の日本記録に届かず、自身の持つ女子日本歴代3位の2時間19分24秒にも及ばなかった。

レース後の会見では「可能性があるなら今後も(日本記録更新の目標を)持ち続けたい」と涙を流して悔しがった。

誤算は大会側が用意したペースメーカーの前半のラップタイムが設定ペースより遅かったこと。「ハーフ前に横田コーチの“遅い”という声を聞いた。時計も付けていたので自分で気づけばよかったが、前半はペースメーカーを信用してストレスなく走りたいと思って、引っ張ってもらっていた」。

20キロ通過後にペースを上げたが「私も焦ってしまい、その5キロで使い果たしてしまった。25、26キロくらいからきつくなっていって。ただ力不足だったと思います」。30キロ以降ペースが落ちた。

日本記録への強いこだわりは、サポートしてくれる人たちに感謝の気持ちを形として返したいから。

「ありがとうという言葉、感謝の気持ちを、目に見えるもので返したいという気持ちが常にある。日本記録というタイトルが伝わりやすいと思ってこだわりを持ち続けてきた。今後も可能性があれば持ち続けたい」と、涙声で再挑戦への思いを口にした。【首藤正徳】

◆パリ五輪への道 男女マラソン代表は各3枠。男子は昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)1位の小山直城、同2位の赤崎暁が決定。残り1枠は、同3位の大迫傑に決まった。女子は10日の名古屋ウィメンズマラソンが最終選考会となっており、東京マラソンは対象大会ではない。