25日開幕のワールドカップ(W杯)に向けた国際強化試合で、日本(世界ランキング36位)が東京オリンピック(五輪)銀メダルのフランス(同5位)と対戦した。
日本 | 70 | 20-23 20-22 17-25 13-18 | 88 | フランス |
試合経過
第4Q
第4Q最初の得点もフランスに奪われ、大量15点差で残り8分強となった。
第3Qに、NBAで3度の最優秀守備選手賞に輝いた216センチCゴベール(ティンバーウルブズ)に豪快ダンクを浴びてからモメンタムを引き戻せない。
その中でネブラスカ大の富永が気を吐く。残り7分26秒で2点シュートをリングに通し、この日20点目に到達。タイムアウト時に、ベンチの渡辺雄太から握手で激励されるなど力は尽くしたが、チームとしてのシュート成功率は上がってこなかった。
残り3分53秒の時点で、ついに20点ビハインド。62-82から富樫の5本目の3Pシュートで一矢も、最終的には18点差の70-88に終わった。
21年東京五輪の前は金星を挙げた相手だが、この日は完敗。1万3009人もの大観衆の前で、W杯のV候補に地力の差を突きつけられた。
開幕まで、あと8日。ドイツ(世界ランク11位)フィンランド(同24位)オーストラリア(同3位)と全て上位との1次リーグへ、強化試合は残り1戦。19日にスロベニア(同7位)の胸を借りる。
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第3Q
後半の第3Qは、まずメンバー5人全員を一新して臨んだ。PGの富樫から河村をはじめ、エバンスから馬場、比江島からホーキンソン、原から富永、川真田から吉井へ。河村のシュート連続成功などで4点差に迫った。
前半はオフェンスリバウンド(OR)の数で8-5とリード。後半も確保から富永の3Pシュートに活路を見いだす。再び河村との交代でコートへ入った富樫も、この日4本目の3点シュートを決めるなど食い下がった。
しかし、残り2分47秒に決められたフリースローで10点差に。その後は、なかなか2桁まで広がった差が縮まらなかった。
ファウルもかさみ、着実にフリースローで得点を重ねられた。57-70の13点を追って最終Qへ突入した。
第2Q
粘り強くフランスに食らいつく展開が続く。SG富永啓生の3PシュートとSG馬場雄大の豪快なダンクシュートで1点差に迫った。このタイミングでフランスがたまらずタイムアウトを取った。
タイムアウト後、明らかに守備の強度を上げたフランスに立て続けに得点を許した。それでも日本はうまく対応した。統率の取れた守備で大差にはさせない。SG比江島槙、PG富樫勇樹の3Pシュートで点差を縮め、5点のビハインドで前半を終えた。
第1Q
日本のスターティングメンバーにはPG河村勇輝、SG富永啓生、SG馬場雄大、SF吉井裕鷹、Cジョシュ・ホーキンソンが名を連ねた。
今大会の日本代表で唯一のNBAプレーヤー渡辺雄太(28=サンズ)は、15日のアンゴラ戦で右足首を軽く捻挫した影響でメンバー外となった。
エース不在のAKATSUKI JAPANは、世界5位の強豪を相手に上々のすべり出しを見せた。序盤こそ高い身体能力を生かしたフランスの攻撃に苦戦していたが、アンゴラ戦で絶好調だった富永の3ポイント(P)シュートを皮切りに反撃開始。河村、富樫も3Pシュートを沈めるなど、一時はリードも奪う展開で健闘している。3点ビハインドで第2クオーター(Q)に突入した。
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W杯メンバー
▽ポイントガード(PG)=2人
<#2>富樫勇樹(167センチ=千葉ジェッツ)
<#5>河村勇輝(172センチ=横浜ビー・コルセアーズ)
▽シューティングガード(SG)=4人
<#6>比江島慎(191センチ=宇都宮ブレックス)
<#18>馬場雄大(195センチ=無所属)
<#19>西田優大(190センチ=シーホース三河)
<#30>富永啓生(188センチ=ネブラスカ大)
▽スモールフォワード(SF)=3人
<#12>渡辺雄太(206センチ=サンズ)
<#31>原修太(187センチ=千葉ジェッツ)
<#91>吉井裕鷹(196センチ=アルバルク東京)
▽パワーフォワード(PF)=1人
<#75>井上宗一郎(201センチ=越谷アルファーズ)
▽センター(C)=2人
<#24>ホーキンソン・ジョシュ(208センチ=サンロッカーズ渋谷)
<#99>川真田紘也(204センチ=滋賀レイクス)
※ホーキンソンはPFを兼ねる