第64代横綱・曙太郎

初場所で優勝した曙(中央)は史上初の外国人横綱に推挙され使者を迎える。右端は東関親方。左端は東関親方夫人・加寿江さん
初場所で優勝した曙(中央)は史上初の外国人横綱に推挙され使者を迎える。右端は東関親方。左端は東関親方夫人・加寿江さん

初の外国人横綱、曙太郎。師匠はジェシー、元高見山の東関親方。土俵入りは雲竜型で元千代の富士の九重親方から指導を受けた。「新弟子のころの苦しかったことを思い出した。同じ砂の上で土俵入りをやっているなんて信じられない」と感慨もひとしおだ。2015年「SUMO道」の連載で曙に話を聞いた。当時、外国人力士が横綱に昇進するのには高いハードルがあった。上記の言葉(名言)が物語る。「横綱になったらもう、日本人、外国人じゃない。相撲協会のトップとしての責任をどう果たすか。それだけ。それを現役の間、ずっと考えていた。気の休まる暇はなかった」。日本人以上に日本人の心を持った横綱だった。

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<大相撲・2015年1月27日掲載>