大平正芳

インタビューに答える脚本家の橋田寿賀子さん
インタビューに答える脚本家の橋田寿賀子さん

脚本家の橋田寿賀子さんに話を聞いた。1997年3月8日、もう20数年前になる。TBS「渡る世間は鬼ばかり」が視聴率30%を取っていた。橋田ドラマの長いセリフについては「私は寝転がったり、掃除や料理をしながらでも楽しめるテレビが一番だと思っている。画面から目を離している時に間(ま)が空いたりすると、早くセリフを言え!と思う」と答える。主婦の味方はまだある。妻の相続分を半分にしたのは橋田さんの〝功績〟もあるようだ。79年NHK「幸せのとなり」で描いた妻の立場に、反響は大きく世論が動いた。時の総理大平さんが「君のドラマのお陰で2分の1になったよ」と。「テレビの力は怖い」と総理とともに思ったという。

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<文化社会・1997年3月9日掲載>