総合トップテン入りを目指す宇都宮ブリッツェンの谷順成(28)が足踏みした。

前日の第6ステージ富士山で12位(日本人では2位)に入り、総合15位から11位にジャンプアップ。目標の10位以内を射程にとらえていた。

コースは宮ヶ瀬湖沿いのワインディングロード。適度にアップダウンがあり、仕かけどころがいっぱいある。西村大輝監督がレース前「アタック合戦の難しいコース」と話していた通り、有力チームと選手が互いにけん制し合い、最終ラップまで大混戦となった。

谷を中心に宇都宮ブリッツェンは好位置につけていたが、ゴール手前およそ1キロのところで、谷が遅れてしまった。谷は必死に追ったがスプリントで伸びを欠き、17位に食い込むのがやっと。総合順位は11位のままだった。

「勝てるチャンスを逃してしまい、本当に悔しい。チームメートに申し訳ない。明日はスプリンターの小野寺選手で勝負できるので、彼で勝ちに行きたい。自分も今の総合順位を落とさず、可能であれば1つでも上にいけるようしたい」

28日の最終ステージは東京・大井のフラットな周回コース。谷もチームも最後の力を振り絞り、有終の美を飾りたいところだ。

おもな成績

<1>ルーク・ランパーティ(米国)2時間23分26秒<2>ベンジャミ・プラデス(スペイン)<3>岡篤志(JCLチーム右京)=以下、宇都宮ブリッツェン=<17>谷順成<54>小野寺玲<55>本多晴飛<62>フォン・チュンカイ<69>阿部嵩之<81>堀孝明