<高校総体:競泳>◇18日◇岩手・盛岡市立総合プール

 男子200メートル自由形で、異色の王者が誕生した。セントメリー(東京)のムーディー・ケリー(3年)が1分50秒98で初優勝。ラスト20メートルで逆転しての勝利に「前半抑えめに入るプラン通り。昨日400メートルで2位に終わったのが悔しかったので、勝ててうれしい」と話した。カナダ人の父と日本人の母を持つが、生まれも育ちも東京。卒業生を世界中の有名大学に輩出する名門インターナショナルスクールにとって初の高校王者となり「全国で勝ったので、次は世界。日本代表になれたら、気持ちがいい」と話した。高校生活は「筋持久力をベースに有意義に過ごす」と決めていたが、卒業後は米国で水泳を続ける予定。アリゾナ大などが候補で「法学部で勉強がしたい」と話していた。