競泳男子で、超高校級スイマー金沢(石川)・小堀勇気(3年)が、学校対抗初優勝で同校へ恩返しを誓った。16日に約2時間の練習をこなし「すべての種目でベストを出したい。世界選手権と同じ意識で臨みます」と力強く話した。

 7月下旬の世界選手権に競泳代表陣の最年少として出場。200メートル自由形は準決勝に進出、800メートルリレーでは第3泳者を務めて7位と、12年ロンドン五輪出場枠の確保に貢献した。連戦で疲れは残るが、2年ぶりのインターハイには高い意識で臨む。

 出場するのは個人2種目(100メートル自由形、200メートルバタフライ)と、リレー3種目(400メートルと800メートル、400メートルメドレー)。高校記録を持つ200メートル自由形などにエントリーしなかったのはわけがある。「チームバランスを考えました。仲間が苦手な種目は僕が出るようにした。チーム戦も貢献したくて3種目出ます」。個人よりもチームを重視。「高校の大会は最後なので少しでも恩返ししたい」と、自己ベスト連発で同校に最高の報告をする意気込みだ。【豊本亘】