<柔道:世界選手権>◇第2日◇27日◇リオデジャネイロ◇男女各1階級

 男子66キロ級のベテラン、福岡政章(ALSOK)が執念で初の銅メダルを手に入れた。

 敗者復活戦から勝ち上がった3位決定戦では、地元ブラジルのチバナに技ありで先行されながらも追いつき、最後は豪快な大外刈りで一本勝ち。「今頑張らなくて、いつ頑張るのかという気持ちだった。最後は攻めるだけだった」と充実感を漂わせ、日本男子の井上監督は「本当によく頑張った」とねぎらった。

 3年前の世界選手権は60キロ級で出場して初戦敗退。階級を変えて代表に返り咲いた苦労人は「ここに来るまでの過程は楽じゃなかった」と話す。10月に誕生予定という第1子の存在が励みになったようだ。