沼津中央(静岡)が71-88で近大付(大阪)に敗れ、静岡県勢は男女ともに初戦で姿を消した。

 第1Q開始から5分後、沼津中央は選手交代を余儀なくされた。身長2メートルのセネガル人留学生サンヴー(1年)が3回目のファウルで、ベンチに下がった。その後、8連続でシュートを決められ、突き放された。

 第3Qで最大31点差まで開いたが、何とか17点差まで縮めて意地は示した。今村拓夢主将(3年)は「出だしで受け身に回ってしまった。高さがない分、スピードでと思ったのですが」と悔しがった。先月の県大会決勝で、主力の小花巧(3年)が接触プレーから腎臓を痛めて2週間入院。練習再開は2日前だった。今村主将は「小花不在の分、自分は走らなくてはいけなかった」と振り返った。

 来年3月で退任する杉村敏英総監督(66)に全国勝利も贈れなかった。飛龍で35年間、沼津中央で7年間、指導者を続けてきた杉村総監督は「全国を経験していない選手が多く、舞い上がったかな。でも(初戦敗退は)オレらしい終わり方。選手にお礼を言いたい」と感謝していた。