第2シードで夏の高校総体2位の桜丘(愛知)が、前半苦しみながらも、東北(宮城)を108-93で退けた。

 前半は桜丘の50-48と互角の展開。第2Qには東北が果敢なオフェンスでリードする場面もあったが、桜丘は203センチのセンター、セネガル人留学生のモッチ・ラミーンが(3年)、落ちついて連続ゴールを決め、逆転した。第3Qを30-16として、点差を広げた桜丘は、そのまま逃げ切った。

 江崎悟コーチ(54)は、東北の戦法に面食らった様子。「まいった。もう、捨て身だから。(シュートを)投げてくるだけだけど、30%を越えて入ると危ない。こっちは守った気がしないのに時々入るという嫌な流れだった」と、前半冷や汗をかいたことを明かした。

 「(ゾーンから)後半はマンツーマン・ディフェンスで簡単に打たせないようにした」と、作戦変更を余儀なくされた江崎コーチは「自分たちのバスケができなかった。びびった」と本音も漏らした。それでも、「良い薬になった」と、明日の準々決勝・土浦日大戦をしっかりと見据えていた。