快進撃を続けてきた中部大第一(愛知)は、王者・明成(宮城)に力およばず、70-110で準決勝敗退となった。

 中部大第一は常田健コーチ(45)が「始めはゾーンで入って、ブレークしよう」としたが、「八村(塁、3年)を意識すると、外からやられた」。明成・三上侑希(3年)、富樫洋介(3年)に3点シュートを決められ、第1Qは19-31で出ばなをくじかれた。

 中部大第一は175センチのシューティングガード中村浩陸(3年)の3点シュートなどで反撃するが、次第に点差を広げられる。197センチの中国人留学生ザン歌(ゲ、3年)は、八村にセンター対決を挑むも、勝負にならなかった。

 常田コーチは「明成はウチ以上に足が強く、ボールに対する執着心も強い。全国1位を狙うチームとの差を教えられた」と脱帽だ。

 それでも、明日の3位決定戦に向け「気持ちを切り替えていく」と同コーチは前を向いた。「体を張ったディフェンスからファーストブレークを出していく。この中部らしいバスケをして、食らいついていく」。そう言って、メダルを愛知に持ち帰ることを誓った。