唯一の46回皆勤出場、優勝20回の名門・能代工(秋田)は、9月の国体を制した茨城県の主力・土浦日大に78-91で敗れた。11年ぶり25度目の決勝進出は成らなかった。

 能代工は大高祐哉(3年)の3点シュートで先制するなど、第1Qを19-17とした。さらに、第2Q立ち上がりに斉藤大輔(3年)、盛実海翔主将(3年)らが4連続ゴール。28-17とし、リズムをつかんだかに見えたが、土浦日大の杉本天昇(2年)に3点シュートを返されると、一気に逆転された。

 能代工は「前半終わって、チームが暗い雰囲気になった」(斉藤)。第3Qは24-24の同点で粘ったが、第4Qは土浦日大の外からの攻撃に翻弄(ほんろう)され、リードを広げられた。

 悔しい敗戦に斉藤は「3点シュートは分かっていても決められた。しっかりチェックしていたが、相手がその上をいっていた」と天を仰いだ。

 それでも、29日の3位決定戦には気持ちをリセットして臨むことを誓った。「能代工らしいバスケットを見てもらいたい。今日の結果をしっかり受け止めて勝つ」。卒業後、JR東日本秋田支社のバスケットボール部に進む斉藤は、高校最後のメダル獲得を目指す。