スーパーラグビー(SR)のサンウルブズでプレーするWTB山田章仁(30=パナソニック)が9日、今季限りでの退団と海外チームへの移籍の意向を示した。SRは6月に試合がなく、チームは現在解散している。山田はこの日、リオデジャネイロ五輪に出場する7人制ラグビー日本代表の北海道合宿に合流。五輪代表12人に選出されれば、サンウルブズでの7月の残り3試合には出場しない。

 取材に応じた山田は、はっきりとした口調で「日本のSRを引っ張ってきた存在として、移籍もしたいなと思う」話した。ここまで9トライで現時点でトライランキングトップに立つなど、実力を世界にアピール。14年シーズンはSRウェスタンフォース(オーストラリア)に挑戦するなど、もともと海外志向も強い。

 今季は他チームからのオファーを断ってサンウルブズに加入した。「W杯の後だったし、日本ラグビー界のためにやらせてもらった。ある程度の責任は果たせたかなと思っている」。来季から再び海外に飛び出す考えだ。