女子はW杯代表の高木美帆(日体大)が、80・110点で総合首位に立ち、初の女王の座を視界にとらえた。

 最初の500メートルを38秒74でトップを奪うと勢いに乗り、続く3000メートルでは出場選手で唯一、4分10秒台を切る4分8秒22で1位と独り舞台を演じた。

 大会は4種目で争うが完全制覇も見えてきた。「結果的にできたらうれしい。ただ試合は何が起こるか分からないので、自分のレースを見つめることが大事」と、21日の最終日に向けた。

 今季、前半戦W杯で初優勝を含め個人で2勝を挙げた。さらに、団体追い抜きでも日本チームをけん引しこちらも2勝と抜群の存在感。中長距離のエースとしての風格を漂わせている。「まだ上には壁がある。気を引き締めていきたい」と決しておごらず頂点を目指していく。

 総合2位には押切美沙紀(富士急)が入り、佐藤綾乃(高崎健康福祉大)が同3位につけた。

 男子は総合2連覇中のウィリアムソン師円(日本電産サンキョー)が、初日総合首位。中村奨太(ロジネットジャパン)が2位、三輪準也(フィットラボ)が3位。