Bリーグ1部の千葉が昨年NBL王者の川崎を破り初優勝。11年のチーム創設以来初タイトルを獲得した。

 NBA下部Dリーグでのプレー経験がある富樫勇樹(23)は20点を挙げチームをけん引。「プロになって初めての優勝なので、言葉にできないくらいうれしい」と喜んだ。

 千葉は前半、持ち前のディフェンスで日本代表シューターの川崎辻直人(27)を無得点に封じた。攻めては司令塔・富樫、日本代表の小野龍猛(29)を中心に、内外角でバランスよく得点を重ねる。前半を終え、36-26と10点リードで折り返した。後半に入り、川崎もBリーグ得点ランキング1位で元NBA選手のニック・ファジーカス(31)が猛攻。第3Qだけで10点を挙げたが、他の選手の得点が伸びず、逆に点差を広げられた。終盤も千葉は堅実なプレーを重ね、リードを守りきった。

 現在Bリーグ東地区3位の千葉は、全日本総合選手権では15年の8強が最高成績だった。今大会では準々決勝でBリーグ東地区2位の栃木を破り、準決勝では西地区1位の三河を撃破。そして決勝では中地区1位の川崎と、強豪を次々に破る“下克上”でBリーグ発足後最初のタイトルを制覇。大野篤史HC(39)は涙を浮かべながら「選手に助けられた。選手たちを誇りに思っています」と感激の様子で話した。