フィギュアスケートの樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)が19日、現役を引退した浅田真央さん(26)への思いを語った。

 この日、樋口はフィギュアスケート世界国別対抗戦(20日開幕)の公式練習で、3回転半ジャンプに、5度挑み、2度成功。前から練習していたが、きれいに決まったのはこれが初めてだった。今大会では挑戦しないが、既に作り終えた来季フリーの2番目のジャンプに単発で入れる予定だ。会心のジャンプに「ふわって浮いて回った。考えすぎずに跳べた」と喜んだ。来季試合で成功させれば、女子史上8人目の使い手と認定される。

 トリプルアクセルは、10日に現役引退を発表した浅田さんの代名詞だ。発表を受け、すぐに自身のツイッターでコメントを寄せていたが、この日の会見でも「もう演技を見られないと思うとさみしい気持ちでいっぱい。みんなから憧れられて、自分の目指している選手だったので悲しいです」と引退を惜しんだ。

 見本としてきたトリプルアクセルを引き継ぎ、約10カ月後に迫る平昌五輪を目指す。