日本オリンピック委員会(JOC)は4日、東京都内で臨時理事会を開き、竹田恒和会長(69)を再選した。10期目で任期は2年。新しい選手強化本部長には全日本柔道連盟の山下泰裕会長(60)が起用され、前任で日本スケート連盟の橋本聖子会長(52)は常務理事から副会長に昇格した。

 竹田会長は記者会見で「2020年東京五輪の成功に向け、あらゆる課題に取り組んでいく」と表明した。長期政権が続くが「若い理事の意見を吸収しながら、マンネリ化しないように心掛けたい」と強調した。山下選手強化本部長は「東京五輪で燃え尽きるつもりで仕事をする」と抱負を述べた。

 副会長には他に日本ボート協会の平岡英介理事(69)、元駐フランス大使の斎藤泰雄氏(69)が就任。専務理事は平岡氏が兼任で引き続き務める。新設の総務本部長には日本ライフル射撃協会の松丸喜一郎会長(63)が就いた。

 JOC執行部の主な役職は次の通り。

 ▽会長 竹田恒和(69)

 ▽副会長 平岡英介(69=専務理事、マーケティング委員長兼任)斎藤泰雄(69)、橋本聖子(52)

 ▽常務理事 松丸喜一郎(63=総務本部長、加盟団体審査委員長兼任)田嶋幸三(59)、山下泰裕(60=選手強化本部長兼任)福井烈(60)、日比野哲郎(59)

 ▽日本ユニバーシアード委員長 塚原光男(69)

 ▽アンチ・ドーピング委員長 尾県貢(58)

 ▽ナショナルトレーニングセンター委員長 星野一朗(62)

 ▽倫理委員長 小風明(62)