競泳の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)代表が1日、帰国した。メダル数は昨年リオ五輪と同じ7個も、金メダルはゼロ。平井伯昌監督(54)は通常なら秋に一時解散するナショナルチームを継続し、情報共有とジュニア強化に一層力を入れていく考えを示した。

 15年以降は個々の所属チームに強化を任せる流れがあった。大会最終日にコーチ陣は3時間以上のミーティングを敢行。金メダルゼロの危機を受け、情報を共有して個々の課題に取り組むことを決めた。国際大会が終わる夏以降も、国内外で5、6回の代表合宿を開くという。

 大橋、小関、渡辺と3人が初のメダル獲得したものの、メンバーの固定化も目立つ。特に男子は、瀬戸、萩野より下の世代が伸びていない。平井監督は「若手が出てこない。3年後(の東京五輪)が心配」と危機感をあらわにした。今後は代表合宿に、ジュニア選手を呼び、トップ選手と競い合わせて、全体のレベルを上げる方針だ。