打倒、野獣!! 柔道の世界選手権(28日開幕、ブダペスト)男女混合団体戦女子57キロ級代表の宇高菜絵(32=コマツ)が3日、リオデジャネイロ五輪同階級銅メダルの松本薫(29=ベネシード)との「再戦」に意欲を示した。

 都内で行われた女子日本代表の強化合宿に参加。男女含めて代表最年長の宇高は先月、長女となる第1子を出産したライバル松本に闘志を燃やした。「(20年五輪を目指し)『ママでも野獣で復帰したい』と言っているので、もう1回争いたい。(子育てなどで休養中の)この期間はチャンスだし、もっと、もっと強くなりたい」。数々の大舞台で代表権を争ってきたライバルとの再戦を熱望した。

 一方、プライベートでは仲が良い。松本が出産した時は、LINE(ライン)の「ベテラン」グループに子どもの写真が送られてきたという。「顔がそっくりで、出来上がっていてビックリしました」と笑った。

 14年世界選手権では金メダルを獲得。今回は個人戦ではなく、男女混合団体戦で出場する。「混合団体は初めてだが、もう1度、表彰台に立ちたいという思いが強い。年齢は関係ない。日本の誇りにかけて先鋒(せんぽう)としてのプレッシャーもあるけど、良い流れで次につなげたい」。32歳のベテランは、金メダル獲得に向けて責任感に満ちていた。