体操競技の採点を支援する新システムのデータ収集作業が24日、群馬県の高崎アリーナで公開された。目視判定が難しい技などの正しい演技を数値として蓄積し、実際の選手の演技と比較して審判の採点に役立てるのが狙い。日本協会と富士通が共同開発中で、2020年東京五輪での実用化を目指している。

 赤外線センサーを当てて選手の動きを立体的に捉え、人工知能(AI)が3次元の画像に変換。将来的には審判が任意の時点や部分を選んで動作を確認できるようにするという。富士通研究所の佐々木和雄ライフイノベーション研究所所長によると、練習での活用も視野に入れているという。