大堀彩(21=トナミ運輸)が21-18、21-9で峰歩美(再春館製薬所)に勝ち、初の日本代表Aチーム入りを確実とした。

 第1ゲームを競り合いの末に制すと、勢いにのり、第2ゲームは終盤の11連続ポイントで圧勝。169センチの長身から繰り出す、角度のあるショットで相手を揺さぶった。「死んでもいいくらいの気持ちで戦った。自分の中ではいい出来だった」と引き締まった表情で振り返った。

 「死んでもいい。どうしても勝ちたかった」。そう覚悟する理由があった。中学3年で初めて日本代表入りして以来、ずっとBチーム。女子トップ4人だけが選ばれるAチームには届かなかった。「正直、中3からB代表に入れてもらったが、若いからと期待されてのものだった。もう21歳。若くない。実力でA代表に入りたかった」。今回A代表に選ばれなければ、目標とする東京五輪は難しい、と考えていた。「これで五輪の夢はつながったかな」と笑顔をみせた。

 3日の決勝の相手は、世界ランク2位の山口茜(再春館製薬所)。中、高校生時代に何度か対戦し、2度勝利したことはあるが、社会人となってからは初の対戦となる。大堀は「力は全然上と、認めている。でも、自分の100%を出せば勝てるチャンスはある。それを信じて準備したい」と力強く語った。