全国高校ラグビー大会(27日開幕、大阪・花園ラグビー場)の組み合わせ抽選会が2日、大阪市内で行われた。

 大工大高の校名だった時代を含めて5度の花園優勝経験を持つ常翔学園(大阪第3)は、36度目の出場で初めてのシード漏れで、28日に初戦を迎える。その相手は24回目出場の仙台育英(宮城)で、1回戦屈指の好カードが生まれた。

 常翔学園のプロップ奥野翔太主将(3年)は、大阪大会の決勝で右足甲を剥離骨折した。ステージにも松葉づえを手に上がったが、5日にもギプスが取れる予定だという。仙台育英について「よく(花園に)出てくる」と印象を語りながらも「その中で自分たちのプレーをすれば勝てる相手」とキッパリ。対する仙台育英のCTB大森寛治主将(3年)も「驚いているけれど、楽しみ。相手を気にせずに、自分たちのことをどれだけやれるかが大事」と意気込んだ。

 勝者は30日の2回戦でBシードの石見智翠館(島根)と対戦する。奥野は「シード校を倒すと話題になるし、盛り上げていきたい」とシード漏れの悔しさをエネルギーに変えていく。