自民党のライブ・エンタテインメント議員連盟(会長=石破茂元幹事長)は7日の総会で、スポーツ、音楽などの入場券の不正転売を規制する新法案の概要を了承した。取り締まりが難しかったインターネット上でのダフ屋行為も対象とする点がポイントで、議員立法で来年の通常国会への提出を目指す。2020年東京五輪・パラリンピックに向けても規制強化が必要との声が出ていた。

 定価を超える価格で商売として転売を行うことを「不正転売」として禁じ、その目的での入場券の入手も禁止する。罰則も設ける方向で調整する。主催者が転売の禁止を明示し、販売時の本人確認など防止措置を講じたチケットが対象となる。

 ネット上での高額転売は近年、社会問題化している。19年春以降に五輪・パラリンピックを合わせ1千万枚以上のチケットの販売が始まる予定で、出席した大会組織委員会の室伏広治スポーツ局長は「五輪・パラリンピックを生で観戦する一生に一度のチャンス。できるだけ多くの方にフェアに見てもらうのが大切。ぜひ良い方向に進んでほしい」と期待した。