女子形は世界選手権2連覇中の清水希容(24=ミキハウス)が5連覇を達成した。大野ひかる(25=大分市消防局)との決勝は、得意の「チャタンヤラ・クーサンクー」を切れ味鋭く演武。相手の「スーパーリンペイ」との対決を4-1の旗判定で制した。10月の国際大会では12年の日本選手権以来、約4年10カ月ぶりの黒星を喫するなど「今年は納得できる形を打てていなかった」。だから今大会は「5連覇を意識せず、楽しむ気持ちで臨んだ」という。黄金時代を迎えた今もなお、敗北を糧に成長を続けている。20年東京大会まで2年半ある。「あと2年半、精進して20年を迎えたい」。チャーミングな笑顔には不似合いな、孤独な求道者の生活がまだしばらく続く。【首藤正徳】