全日本選手権4連覇と初の五輪代表の座をかけて宮原知子(19=関大)が、2位スタートをきった。

 冒頭の3回転ルッツ-3回転トーループで見事に着氷すると流れるような演技から、後半の3回転ループ、最後のダブルアクセルも危なげなく着氷した。

 大会3連覇中の宮原は、淡いピンクの衣装に身を包み、失敗の許されない大一番で上々の滑り出し。演技終了後に少しだけ安どの表情を浮かべた。

 「これまでの全日本よりも緊張したけど、フリーでは自分の演技に集中することを意識していきたい。SPは良かったと思うけど緊張してしまったのでフリーではもっと思い切りできるように頑張りたい」

 左股関節の疲労骨折から11月のNHK杯で約11カ月ぶりに復帰。GP最終戦のスケートアメリカで優勝、12月のGPファイナルでは5位だったが、試合勘も実戦を積むごとに戻り、徐々にミスの少ない演技が帰ってくきた。

 首位に立った坂本花織(シスメックス)とはわずかに0・36差。23日のフリー演技では「国内女王」の演技を披露し、逆転Vで平昌(ピョンチャン)五輪代表内定をつかみとるつもりだ。