2年ぶり2回目出場の函館ラサールが、ミスから自滅し全国初勝利を逃した。 5-12の前半24分、中央ラックからパスをつないで、WTB斉藤裕昭が中央へトライ。河野のキックが成功して12-12の同点に追いついたが、直後のキックオフを味方同士がぶつかって落球。前半終了直前のミスから鹿児島実に押し込まれトライを許し勝ち越された。後半25分には主将のCTB鞠子が左膝を負傷し交代と、攻撃のキーマンを失い、流れを引き戻せなかった。

 荒木竜平監督(53)は「小さなミスが広がっていって、気づいたときには手遅れになっていた。最後に主将が倒れるというのも、このゲームを象徴していた」と振り返った。鞠子は「悔しいと言うより、最後までグラウンドに立てなかったことが、みんなに申し訳ない。後輩には連続で花園に出て、まずは1勝してほしい。僕は大学にいっても続けてラグビーと向き合っていきたい」と先を見据えた。