フィギュアスケートの平昌(ピョンチャン)五輪代表選考会を兼ねた全米選手権は、カリフォルニア州サンノゼで行われ、男子はグランプリ(GP)ファイナル王者のネーサン・チェン(18)がショートプログラム(SP)に続いてフリーでも1位となり、合計315・23点で2連覇を果たした。SP6位のロス・マイナーが2位に入り、昨年の世界ジュニア選手権覇者のビンセント・ゾウが3位に食い込んだ。SP2位のアダム・リッポンは4位に終わり、14年ソチ五輪代表のジェーソン・ブラウンは6位に沈んだ。3人の五輪代表は7日に発表される。

 「4回転時代」の先頭を走るチェンが3種類の4回転ジャンプを5つ決め、大会2連覇で初の五輪代表の座を確実にした。「シーズンを通して5つの4回転を跳ぶプログラムを実行できた」と喜んだ。冒頭の4回転はルッツからフリップに難度を落とした連続ジャンプにし出来栄えは2・86点を加点。ミスは苦手の3回転半ジャンプが1回転になったのみで、技術面で大きなミスはなかった。平昌五輪では、2連覇を目指す羽生結弦の強力なライバルとなる。