テニスの4大大会、今季初戦、全豪オープン(メルボルン)が15日に開幕する。

 日本男子では、世界41位の杉田祐一(29=三菱電機)が、1回戦で同8位のソック(米国)に挑む。タフな1回戦となったが、昨年8月の米シンシナティ大会1回戦で対戦し、杉田が7-5、6-4のストレートで勝っている。杉田も「3セットと5セット試合では違う」としながらも、「相手には嫌な感じが残っているはず」と初戦から金星の意欲満々だ。

 もし勝てば、錦織圭以外の日本男子が4大大会でシードに勝つのは、74年全仏1回戦で神和住純が第5シードのスミス(米国)を破って以来となる。

 昨年3月に自己最高の58位にまでなった西岡良仁(22=ミキハウス)は、昨年の全豪以来、1年ぶりの4大大会復帰戦となる。昨年3月の米マイアミ大会2回戦で、左ひざの前十字靱帯(じんたい)を断裂。今年の元日に開幕したツアー下部大会で約9カ月半ぶりに実戦復帰したばかりだ。すでに「ひざは全く問題ない」。ただ、170センチ、64キロとツアーでは超小柄ながら勝ち星を挙げていた独特のリズムと試合勘が「まだどこで上げていいのか分からない」とこぼす。

 1回戦は、同29位のコールシュライバー(ドイツ)が相手だ。杉田同様、初戦からタフな相手を引いたが、「体力だけが心配だが向かっていくだけ」と4大大会復帰戦に立ち向かう。

 表の世界ランクは169位まで落ちたが、公傷制度のランクは66位で、この順位を約9カ月間、大会エントリーなどに使えるため、全米までの4大大会は本戦から戦える。

 

▽放送予定 WOWOWが15日(月)から28日(日)まで連日生中継