栃木県佐野市の佐野日大高で女子バレーボール部の顧問を務めていた男性教諭(53)が2015年、当時3年生だった部員の女子生徒に蹴るなどの体罰を加えていたことが17日、同高への取材で分かった。教諭は「チームを引き締め、連帯性を意識させようとした」などと弁明したという。

 同高によると、15年10月に行われた練習試合で女子生徒が教諭から太ももを蹴られるなどし、約2週間の打撲などと診断された。同高は体罰と判断し、教諭を約3週間の出勤停止と減給の懲戒処分とした。教諭はその後、顧問を解任された。

 体罰があったことを今月になって県などに報告したという。榊原茂明教頭(60)は「報告が必要との認識が甘かった。行き過ぎた指導で、生徒の気持ちへの配慮を徹底する」としている。