女子シングルスで、伊藤美誠(17=スターツ)が、昨年覇者の平野美宇(17=エリートアカデミー)との「みうみま」対決を4-1で制し初優勝、混合、女子ダブルスに続き、女子では史上最年少の3冠に輝いた。

 この日の午前中の準決勝では5度目の優勝を狙った石川佳純(24=全農)を4-1で破った。決勝の平野戦も、その勢いのまま、開始から圧倒した。2ゲームを連取すると、第3ゲームは一時は9-0と何もさせない。11-2で奪うと、4-1でライバル対決を制した。

 16年リオ五輪では団体銅メダルに貢献も、昨年の全日本選手権は5回戦敗退と、ベスト16にも入れなかった。一方で同年齢の平野は最年少優勝。五輪に出場できなかったライバルに、逆に差をつけられたことで、闘志に火が付いた。「全日本の借りはここでしか返せない。今年は何としても優勝したいと、強い思いで臨んだ」。昨年は世界で躍進した「みう」の年だったが、今年は「みま」の年にする。