元世界ランク4位で現在は同27位の錦織圭(28=日清食品)が、復帰第3戦となる2回戦で同162位のマティアス・バヒンガー(30=ドイツ)に4-6、6-4、6-4で逆転勝ちし、8強進出を決めた。


 第1セットは第3ゲームで先にブレークしたが、すぐさまミスにつけ込まれてブレークバックされ、第10ゲームもブレークされて先取された。第2セットでは第8ゲームの2度のブレークピンチをしのぎ、続く第9ゲームで鮮やかなドロップショットを決めてブレークして奪い返した。第3セットは苦しみながらのキープが続いたが、徐々にストロークにキレが増し始め、第7ゲームでラリーに競り勝ってブレークして流れをつかみ、第10ゲームもラブゲームで圧倒してキープし、勝利をものにした。


 1回戦では、復帰戦となった先週のニューポートビーチの初戦で対戦し敗れた同214位のノビコフ(米国)に6-3、6-3のストレート勝ちで雪辱を果たした。



錦 織24-6
6-4
6-4
1バヒンガー


第3セット


   101112
錦 織       6
バヒン         4

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第10ゲーム 錦織が左右に振ったストロークからスマッシュを決め15-0。相手ミスで30-0。ファーストを決めて40-0。最後はバヒンガーのフォアがネットにかかり、錦織がラブゲームでキープして第3セットも連取し、逆転勝ちで8強進出を決めた


▼第9ゲーム 30-15から錦織がリターンエースを決め30-30。バヒンガーがファーストを決めるなどでキープ


▼第8ゲーム キレのいいストロークで錦織がラブゲームでキープ


▼第7ゲーム 錦織がラリーに競り勝ち0-30とリード。バヒンガーのフォアがネットにかかり、トリプルのブレークチャンス。15-40から錦織がラリーに競り勝ちブレーク


▼第6ゲーム 錦織が連続ミスで0-30。相手ミスなどで30-30と巻き返し、フォアのウイナーで40-30と逆転したが、錦織のミスでジュース。錦織がファーストを決めてキープ


▼第5ゲーム バヒンガーが40-15からエースを決めてキープ


▼第4ゲーム 15-30から錦織のバックがアウトしダブルのブレークピンチも、フォアのウイナー、ドロップショットを決めるなどでジュースに粘る。しかし、錦織のバックがミスとなり、再びブレークピンチ。ここはバックのウイナーでしのぎ、3度目のジュースを制して錦織がキープ


▼第3ゲーム 30-30から錦織がバックのウイナーでブレークチャンス。しかし、バヒンガーがサーブアンドボレーでしのぎジュース。2度目のジュースで錦織がリターンエースを決め、再びブレークチャンス。しかし、錦織のフォアがアウトしジュース。4度目のジュースでエースを決め、バヒンガーがキープ


▼第2ゲーム 錦織が連続ミスで0-30とポイント先行許す。ファーストを決めるなどで30-30と巻き返す。コードボールをたたかれた後にネットプレーを決められブレークピンチとなるが、相手ミスでしのぎジュース。ラリーで圧倒し、錦織がキープ


▼第1ゲーム バヒンガーのサーブで第3セット開始。錦織がネットプレーからミスを誘い、ポイント先行。15-15からバヒンガーのネットプレーが決まり30-15と逆転。錦織のフォアがネットにかかり40-15。バヒンガーがセンターへファーストを決めてキープ


第2セット


   101112
錦 織       6
バヒン         4

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第10ゲーム 錦織がフォアのウイナーでポイント先行。15-15からラリーに競り勝ち30-15。ファーストを決めて40-15。40-30からファーストをセンターへ決め、錦織がキープして第2セットを奪い返す


▼第9ゲーム 錦織がバックのウイナーで0-30とリード。さらにバヒンガーのフォアがアウトし、トリプルのブレークチャンス。ラリーに競り負け30-40と巻き返されるが、ドロップショットを鮮やかに決めて錦織がブレーク


▼第8ゲーム 錦織がポイント先行されるも、ラリーに競り勝ち30-15と逆転。40-30から錦織のフォアの逆クロスがアウトしジュース。錦織のバックがアウトしブレークピンチ。ここはラリーからフォアの逆クロスのウイナーでしのぐ。しかし、ラリーに競り負け再びブレークピンチも、バヒンガーのフォアがアウトし逃れる。3度目のジュースでサーブがさえ、錦織がキープ


▼第7ゲーム バヒンガーがエースを決め30-0、錦織のバックがアウトし40-0。40-30からファーストを決め、バヒンガーがキープ


▼第6ゲーム 錦織がストロークでの連続ミスで0-30。しかし、バックのウイナーで15-30。ネットプレーからドロップショットを決めて30-30と巻き返す。40-30からファーストを決め、錦織がキープ


▼第5ゲーム 錦織がリターンエースを決め15-15とするが、ミスなどで40-15。最後も錦織のバックがネットにかかりバヒンガーがキープ


▼第4ゲーム 錦織が安定したプレーでキープ


▼第3ゲーム 40-15からバヒンガーがフォアのウイナーを決めてキープ


▼第2ゲーム 錦織がフォアのウイナーでポイント先行。ドロップショット失敗で40-30となるが、バヒンガーのフォアがアウトし錦織がキープ


▼第1ゲーム バヒンガーのサーブで第2セット開始。バヒンガーがラリーで圧倒し、ラブゲームでキープ


第1セット


   101112
錦 織         4
バヒン       6

○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク

 

▼第10ゲーム 15-15から錦織のフォアがアウトし15-30。バヒンガーがバックのウイナーを決め、ダブルのブレークポイント。最初のポイントをあっさり決め、バヒンガーがブレークして第1セットを先取


▼第9ゲーム 錦織が軽快なフットワークのネットプレーで0-30とリードも、連続ミスで40-30とバヒンガーが逆転。錦織のフォアがネットにかかり、バヒンガーがキープ


▼第8ゲーム ラリー、サーブとも圧倒しラブゲームで錦織がキープ


▼第7ゲーム バヒンガーの2本目のダブルフォールトとリターンエースで15-30と錦織がリード。30-30からバヒンガーのフォアがネットにかかりブレークチャンス。しかし、バヒンガーのネットプレーが決まりジュース。バヒンガーが粘ってキープ


▼第6ゲーム 40-30から錦織のバックがネットにかかりジュース。錦織がラリーで競り負けブレークピンチも、バックのウイナーでしのぐ。3度目のジュースで錦織のフォアがアウトし、再びブレークピンチ。これはバヒンガーのフォアがアウトして逃れる。4度目のジュースで2本目のエースを決めるなどで錦織が苦しみながらもキープ


▼第5ゲーム 1本目のエースを決められ、最後は錦織のロブがアウトし、バヒンガーがキープ


▼第4ゲーム 錦織の連続ミスで0-30。ドロップショットも拾われて0-40とブレークピンチ。錦織のミスでバヒンガーがラブゲームですぐにブレークバック


▼第3ゲーム 0-30と錦織がリード。相手ミスで30-40と錦織がブレークチャンスをつかむが、フォアがアウトしジュース。2度目のジュースで、バヒンガーのダブルフォールトで再びブレークチャンス。最後はバヒンガーのフォアがアウトし錦織がブレーク


▼第2ゲーム 1本目のエースなどで錦織がラブゲームでキープ


▼第1ゲーム バヒンガーのサーブで試合開始。錦織がポイント先行もラリーで競り負け、バヒンガーがキープ