47年ぶりの金メダルを目指していた卓球女子の日本代表は中国に1勝3敗で敗れ、3大会連続の銀メダルとなった。第1試合こそ伊藤美誠が3-2で先勝したものの、平野美宇、石川佳純、平野がストレートで敗れた。1位は中国、2位日本、3位は韓国・北朝鮮と香港の2カ国となった。熱戦の模様をスコアと写真で振り返ります。
卓球世界選手権とは 個人戦は奇数年、団体戦は偶数年に開催。団体戦はダブルスも行う五輪とは違い、シングルス5試合の3戦先勝制。5人のメンバーから各試合に出場する3人を選び、4戦目以降にもつれれば1人2試合を戦う。3位決定戦はなく、準決勝進出でメダル確定。
- 卓球の世界選手権団体戦女子で銀メダルを獲得した(左から)石川佳純、平野美宇、伊藤美誠、早田ひな、長崎美柚(共同)
- 中国に敗れて銀メダルとなり、スタンドにあいさつする(左から)平野美宇、長崎美柚、早田ひな、石川佳純、伊藤美誠(共同)
第1試合 伊藤美誠(7位)3-2劉詩ブン(10位)
<逆転で勝利!>
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
伊藤 | 11 | 8 | 5 | 11 | 12 | 3 |
劉詩ブン | 9 | 11 | 11 | 8 | 10 | 2 |
伊藤美誠のコメント
(中国の)劉詩ブン選手とは2戦目の試合だったんですけど、すごくいい形でいい出だしでスタートして、そして勝ったことが自信になりました。少しラッキーがあったんですけど、苦しい練習をやってきて良かったなと思います。
- 第1試合を勝利した伊藤美誠(ロイター)
第2試合 平野美宇(6位)0-3丁寧(11位)
<ストレートで敗れる…>
選手名 | 1 | 2 | 3 | 計 |
---|---|---|---|---|
平野 | 6 | 10 | 11 | 0 |
丁寧 | 11 | 12 | 13 | 3 |
平野美宇のコメント
(中国の)丁寧選手とは何度か対戦しているんですけど、1番で(伊藤)美誠ちゃんがいい流れで回してきてくれたのに3-0で負けてしまって残念でした。プレー自体は悪くなかった。いいプレーをすればするほど、相手もきっとやりやすくて、どんどん返ってきた。結局は自分のミスだったので、申し訳ないですし、悔しいと思います。
- 平野美宇(AP)
第3試合 石川佳純(3位)0-3朱雨玲(2位)
<主将もストレートで敗れる 後のない日本>
選手名 | 1 | 2 | 3 | 計 |
---|---|---|---|---|
石川 | 4 | 7 | 8 | 0 |
朱雨玲 | 11 | 11 | 11 | 3 |
石川佳純のコメント
内容的には最悪で、せっかく(伊藤)美誠ちゃんが勝ってくれたのに、点数を取れなくて、チームに貢献できなくて、本当に申し訳ない。すごく悔しいです。必ずリベンジしたい。すごく悔しい気持ちもあるので、次に向けてしっかり頑張りたいと思います。(今大会は主将として)初めてだったんですけど、みんなと楽しく戦わせてもらいました。すごく自分自身も成長できたし…(涙ぐむ)試合には出てなかったんですけど、あとの2人もすごく頑張ってもらって、チーム一丸で、今日も美誠ちゃんも勝ってすごくいいプレーをしてくれましたし、『次は日本が勝つんだ』という気持ちでまた頑張りたいと思います。
- 決勝の第3試合に登場した石川佳純(AP)
第4試合 平野美宇(6位)-劉詩ブン(10位)
<ストレートで敗れる>
選手名 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
平野 | 6 | 6 | 10 | 0 | ||
劉詩ブン | 11 | 11 | 11 | 3 |
※選手名後のカッコ内は女子卓球の世界ランキング
選手プロフィル
石川佳純(24=全農山口)
山口県出身、四天王寺高出身、世界ランク3位
- 女子準決勝 南北合同チーム「コリア」戦でプレーする石川佳純(共同)
平野美宇(17=エリートアカデミー)
山梨県出身、稲付中出身、世界ランク6位
- 米国戦でサーブを放つ平野美宇(共同)
伊藤美誠(17=スターツSC大阪)
静岡県出身、昇陽高在学、世界ランク7位
- 米国戦でプレーする伊藤美誠(共同)
早田ひな(17=日本生命)
福岡県出身、希望が丘高在学、世界ランク18位
- 早田ひな(2018年4月20日)
長崎美柚(15=エリートアカデミー)
神奈川県出身、世界ランク130位
- 長崎美柚(2018年4月20日)