カーリング男子の平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表SC軽井沢クが、9月のワールドカップ(W杯)中国大会の出場を見送る方向であることが26日、分かった。W杯は国際連盟主催で新設された、中国、北米、欧州と世界を股にかける最高峰の大会。日本協会は、五輪代表に優先的な出場権を認めていたが、この権利を返上する。

 理由はチームの陣容が整わないこと。6月に2人が退団した。サード清水徹郎はJ1札幌が設立した「北海道コンサドーレ札幌カーリングチーム」に移籍。リザーブ平田洸介も故郷の北海道・北見市で新チームを立ち上げた。5人だったメンバーはスキップ両角友佑、セカンド山口剛史、リード両角公佑の3人となり、4人制の試合ができない状況。新メンバーを探してきたが、今月末がめどになる大会出場の申請手続きに間に合わない形だ。

 W杯は世界トップの8カ国のみが出場でき、日本は男女ともに権利を持つ。女子は平昌五輪銅のLS北見が同大会に出る。男子はSC軽井沢クの辞退により、今年1~2月の日本選手権で優勝したチームIWAI(北海道)が「繰り上げ出場」の運び。男子20年ぶりに出場した五輪で8位入賞したSC軽井沢クだが、メンバー探しを続ける。