若きアタッカーが日本連勝の原動力になった。世界ランキング12位の日本が同21位の韓国に3-1(20-25、28-26、25-19、25-18)で逆転勝ち。チーム最年少18歳の西田有志(ジェイテクト)がチーム最多の25点をたたき出した。

 試合後の場内インタビューで西田は4000人超のファンの爆笑を誘った。「僕のTシャツ、全然売れてないんでみなさん、買ってください!」。背番号が「32」から「11」に変わって2試合目。前日の第1戦は石川の16点に次ぐ12点だったが、この試合は石川の21点を抑えて堂々のトップスコアラー。左利きのオポジット(セッター対角の攻撃専念選手)が躍動した。

 前日のビデオを見て反省した。相手ブロックの動きを空中で判断してアタックのコースを自在に変えた。サーブも打つ位置を中央から両サイドへ。第3セットにはエースを連発するなどサーブで3点、ブロックでも2点を記録した。「僕は代表で一番下の選手。オポジットとして世界に通用するよう日々成長しなければ」。9月の世界選手権(イタリア、ベルギー)へ、飽くなき向上心が成長のエネルギーになる。【小堀泰男】