連覇を目指す明成(宮城)が豊浦(山口)に苦戦も初戦を突破した。第3Q途中に21点差つけたが、8連続得点を許した第3Qの悪い流れを断ち切れず、第4Qの立ち上がりから大会屈指ポイントガード喜志永修斗(3年)にバスケットカウントを与えるなど、個人技を止められず4連続失点。一時は4点差まで接近され、コートには不穏な空気が立ちこめたが、ゲームキャプテンの田中裕也(3年)が要所で3点シュートを決め、逃げ切った。

3位に終わった高校総体の屈辱を晴らすべく、連覇を掲げて臨むも辛勝発進。それでも1年生3人を15分以上出場させるなど、タイムシェアを徹底した佐藤久夫コーチ(69)は「下級生に経験を積ませるお試し保育のようなもの。今のところは仕方がないが、オフェンス面では怖がらずによくやっていた」と及第点を与えた。

田中は「喜志永君にやられたところもあるが、自分が気負いすぎてダメだった。最後の大会なのでもう1度、チームを信じて戦いたい。目標は日本一なので負けられません」と、今日26日の前橋育英戦へ切り替えた。【下田雄一】