柔道男子66キロ級で世界選手権3連覇、オリンピック(五輪)2大会連続銅メダルの海老沼匡(29=パーク24)が18日、シルバーコレクター返上を誓った。

グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会(22~24日、ドイツ)に出場するため一部の男女日本代表とともに成田空港を出発。海老沼は17年夏に階級を1つ上げた73キロ級に変更したが、これまで国内外の大会で個人優勝はなく2位が4回続いている。

20年東京五輪を見据える上でも「結果が全て」と自身に言い聞かせ、「言い訳出来ないぐらい準備してきた。銀メダルが続いているので、金メダルを取って晴れやかな気持ちで帰国したい」と、今年初戦の国際大会に向けて気合を入れた。

今大会は、16年リオデジャネイロ五輪同階級金メダルの大野将平(27=旭化成)も出場する。柔道の私塾「講道学舎」の後輩でもあり、「『73キロ級で海外選手に負けたら終わり』だと思っている。しっかり海外選手に勝ちきって、決勝で将平と戦いたい」と五輪メダリスト対決を熱望した。

昨年12月には、長女の奏暖(かのん)ちゃんが1歳の誕生日を迎えた。日々の愛娘の成長を驚くとともに「自分も娘の成長に負けないぐらい頑張りたい。娘に早くかっこいい姿を見せたい」。柔道界一真面目な男が、73キロ級で初の金メダルを狙う。