男子の東京がレギュラーシーズン1位を確定させた。岡山に延長戦の末、3-2で勝利。東京は1試合を残して勝ち点を43に伸ばし、この日、全日程を終え勝ち点42とした岡山を逆転した。

先月、全日本選手権で10度目の優勝を果たした水谷隼(世界ランク10位)がシングルスと延長戦で2勝を挙げ、1位確定に貢献した。第2戦のシングルスでは林■(■は日ヘンに句の口が二)儒(リン・ユンジュ)に7-11、5-11とあっという間に追い込まれたが、ここから粘りを見せ、3ゲーム連取で逆転。ゲームカウントを1-1とし、流れを引き戻す。

1-2とされた第4試合で張本智和(同4位)が登場。同じ世界選手権(4月、ブダペスト)代表の吉村和弘に3-0のストレート勝ち。Tリーグでは過去2戦、延長戦(1ゲーム制)で連敗していただけに、「同じ世界選手権代表として、本当の実力は自分の方が上なんだということを証明したかった」と圧倒した。

サーブで吉村をほんろう。「吉村選手は(高速バックハンドレシーブ)チキータが上手いので、それをさせないようなサーブを打った。3ゲームを通して7、8割は満足のいくサーブが打てた」と語った。

2-2で迎えた延長戦も、水谷の驚異的な粘りが勝因となった。同18位の実力者、林鐘勲(イム・ジョンフン)に2-7とリードを許す。「相手も全部スーパープレーで、あそこから逆転するのは信じられない。すごいとしか言えない」と張本が絶賛したほどの追い上げで、そこから6連続得点し、8-7と逆転。4度のジュースにも焦れず、最後は15-13で振り切り、観客とハイタッチしてシーズン1位を喜んだ。

リーグ初年度でシーズン1位を決め張本は「2位ではなく絶対に1位で両国に行きたかった。水谷さんに救われた」と、来月17日に東京・両国国技館で行われるプレーオフを向いた。水谷は「レギュラーシーズンは1位目標だった。次はいよいよ決勝。ダブルスが勝てれば優勝できると思う。あと2週間、ダブルスを練習していきたい」とこの日、出場がなかったダブルスに言及し、決勝を見据えた。両国では再び、岡山と戦い、初代王者を決める。