またもウィリアムズ姉妹ゆかりの人物だった。女子テニスで、世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が新コーチを公表した。
28日に自身の写真投稿サイトのインスタグラムで「新しくチームに加わった」と紹介されたのが、ジャーメーン・ジェンキンス氏(34)だ。ジェンキンス氏は、15年7月から4大大会7度の優勝を誇るビーナス・ウィリアムズ(米国)の専属練習相手を務め、今年は米国テニス協会の強化部女子テニス担当のナショナルコーチを務めていた。
大坂は12日、短文投稿サイトのツイッターで18年全米、19年全豪の優勝を後押ししたサーシャ・バイン氏と、コーチ契約を解消したことを明らかにした。そのバイン氏はV・ウィリアムズの妹で、4大大会23度の優勝経験があるセリーナ・ウィリアムズ(米国)の専属練習相手だった。
大坂がウィリアムズ姉妹、特にセリーナを尊敬していることは有名だ。「彼女がいなかったら、たぶんテニスはしてなかったと思う」と以前、話していた。14年にセリーナと初対面したときは「もう緊張しちゃって固まった」という。大坂や姉のまりがテニスを始めたきっかけも、ウィリアムズ姉妹だった。
父レオナルド・フランソワさんが大阪に住んでいるとき、テレビでウィリアムズ姉妹のプレーを見た。「自分たちにもできるかもしれないと思った」と、後々、フランソワさんは語ってくれた。フランソワさんは、大坂を国際テニス連盟の世界ジュニアツアーに出場させていない。その代わりに、全米テニス協会のジュニアと一般の大会に多く出場させ、経験を積ませた。それも「ウィリアムズ家がそうしていた」のが理由だった。
最新の世界ランキングでセリーナが10位、ビーナスが37位と、大坂が完全に上回った。しかし、テニスの歴史に名を刻むという点では、大坂はまだまだウィリアムズ姉妹の足元にも及ばない。姉妹から世界の女王学を伝授され、姉妹の後継者として、世界のテニスの歴史を塗り替える。そのための選択ともとれる。【テニス担当 吉松忠弘】


