フィギュアスケートの世界選手権で男子銀メダルの羽生結弦(24=ANA)が24日、さいたまスーパーアリーナで一夜明け会見を行った。21日のショートプログラム(SP)では94・87点差で3位発進となり、23日のフリーでは206・10点で合計300・97点と大台越え。しかし完璧な演技を披露したネーサン・チェン(米国)には届かなかった。会見での主な一問一答は以下の通り。

-足首の治療に関して

羽生 いろいろ相談はしているけど、手術してどうなる問題でもないですし、本当に大きく痛めてしまってから、より簡単な衝撃でケガをしてしまう。または同等の衝撃でもより大きくなっていくというのはすごく感じています。

-4回転ジャンプを来季入れるのならどこまで

羽生 状況次第ですよね。若い頃みたいにガンガン練習すれば跳べるというジャンプではありませんし、ルッツに関してはすでに跳べていたジャンプではあって、筋力的にはだいぶ戻ってきてもいますし、強くもなっている。多分1週間、2週間ほど練習したら、何回かに1回は、何十回かに1回は跳べる確率になるとは思います。ただ、それをやることによってのリスク。僕の場合は失敗するリスクというよりも、ケガをするリスクをかなり大きく考えないといけないので、そのリスクを踏まえた上で練習をしないといけないのかなと思いますので、明言はできないです。ただやる気ではいます。全部。

-イチロー選手の引退について

羽生 寂しいなというのが率直な感想ですかね。もちろん、本当に世界のレジェンドなので、何回も素晴らしいバッティングセンスや盗塁とか走塁のセンス、べースランニングのセンス、あの肩、本当に語り出したら止まらないんですけど。本当にいろんな言葉で僕も支えられましたし、いろんな言葉にいろいろ影響を受けて練習方法を変えたりトレーニング方法を変えたりしてきたので、素晴らしい方だなと思うと同時に、言葉というのはいろいろな媒体に残っているので、それをまた研究しつつ自分にも生かしていければいいなと、あらためて思いました。