JTが東レを3-1(25-19、25-22、20-25、28-26)で下して30日の第1戦から連勝、4季ぶりの決勝進出を決めた。エースのトーマス・エドガーが1人で35点を挙げる一方、ブロックとレシーブが機能して相手攻撃陣を抑え込んだ。新装リーグの王座をかけてパナソニックと4月7日(名古屋・武田テバオーシャンアリーナ)、14日(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に2試合制で対戦する。

守り勝ちだった。JTが的確なブロックとレシーブで東レの攻撃力をそぎ落とした。攻撃でも両輪のエドガー、劉力賓がともにブロックで5得点。安永拓弥、小野寺大志のミドルブロッカー陣もプレッシャーをかけ続け、相手のスパイクコースを限定し、ミスを誘った。第1戦では東レのルジェ・アントニン、アウン・トゥにスパイクで計50点を許したが、この日は38点。チームのブロック得点は15を数えた。

「ブロックがカギになると思ってプレーした。去年の悔しい思いを晴らせてよかった」と小野寺。1年前の準決勝で豊田合成に先勝しながら逆転負けした屈辱も晴らした。第4セット、相手の返球をお見合いして先にセットポイントを許したが、その直後に小野寺がミドルから打ち抜いて嫌な流れを止め、再逆転への流れをつくった。このセットで決着をつけ、第1戦に続くフルセットマッチを阻止した。

優勝した14-15シーズン以来の決勝進出。セッター深津旭弘は言った。「決勝にふさわしいと思ってもらえるプレーをすることが大事。決勝に進んだだけで何も得られないこともある。安心している場合じゃない」。4季ぶりのリーグ制覇へJTがパナソニックに挑む。