レスリングの東日本学生リーグ戦の最終日が15日に駒沢体育館で行われ、日体大が7年ぶり27回目の優勝を飾った。4チームによる決勝リーグ最終戦の早大戦に4ー3で競り勝ち、2勝1敗で並んだ拓大、山梨学院大を勝ち点で上回った。山梨学院大は13年から続けた連覇が6回で途切れた。

決勝リーグの最終戦は2マットで同時刻に開始され、拓大-山梨学院大が先に終了した。拓大が5ー2で勝利したことで、日体大は早大に勝利すれば王座奪還の状況だった。一時は2-3と追い込まれたが、86 キロ 級で基山仁太郎、125 キロ 級で仲里優力が連勝。仲里は劣勢だった残り42秒で虎の子の1点を奪い、2ー1で劇的優勝を決めると、両手を掲げた雄たけびを上げた。

伝統復活に松本慎吾監督は「ホッとしています。最後の最後まで攻めるレスリングに取り組んだ結果だと思う」と選手をたたえた。山梨学院大の後塵(こうじん)を拝し続けてきたが、ようやく歴史を変えた。過去最多優勝27回目を数える名門中の名門。「うちは五輪が近づくと選手のモチベーションが上がる。OBにとっても良い刺激になった。いい結果につながると思います」とし、来年に迫る東京オリンピック(五輪)への勢いにもなりそうだ。