B1リーグの秋田ノーザンハピネッツは30日、中山拓哉(24)と来季の契約が合意に達したと発表した。中山は東海大4年時の17年2月に、特別契約選手として入団。翌17-18シーズンは、当時のペップHC(50)が掲げる「ディフェンス重視」の戦術にマッチし、プロ2年目から主力として活躍。チームのB1昇格に貢献し、個人でもB2スチール王に輝いた。エース級にまで成長した今季もチームをけん引。昨年末の千葉ジェッツ戦では11得点14リバウンド10アシストを挙げ、日本人選手としては宇都直輝(27=富山)以来2人目となる「トリプルダブル」を達成した。

「しったげ頑張ります!」。残留を決めた中山は、まずは秋田弁で思いを伝えた。入団時はB1だったが、直後にB2降格。翌年に昇格し今季はギリギリ残留と、ここ北国で起伏の激しい道を歩み続けた。だからこそ、思いは強くなる。いつの間にか心に宿った「秋田愛」は、日に日に大きくなっていた。中山は「来季も(秋田で)プレーすることになりました! 秋田のおいしいご飯で力をつけて、皆さまに1つでも多くの勝ちを届けて一緒に喜びを分かち合えるよう、しったげ頑張ります!」と、クレイジーピンクにも呼びかけた。秋田愛で、チームは強くなっていく。