卓球の張本智和(16=木下グループ)が1日、韓国オープンなどに向け千葉・成田空港を出国した。張本は韓国、オーストラリアオープン、T2ダイヤモンドの3週連続のツアーを東京五輪シングルス代表選考レースにおける決定機と位置づけていた。「世界ランクポイントは1大会終えるごとに考える。韓国、オーストラリアでともにベスト4以上に行けば、東京五輪シングルス代表になる可能性が高くなる」と明確に語った。

五輪代表は来年1月の世界ランクで決まる。日本人上位2人がシングルス代表になり、3人目は日本協会強化本部が推薦する。

6月27日に16歳の誕生日を迎えた。同日午後は中学時代の同級生とカラオケに行った。歌う曲を聞かれ「米津玄師の『Lemon』」と大ヒット曲を挙げた。記者から「高音も完璧?」などと聞かれると「はい。他の人より出ます。カラオケの採点は90点以上です」と誇らしげに語り、記者団の笑いを誘った。

先月中旬のジャパン・オープンでは3連戦の最後ということで体力が持たず、初戦敗退となった。その反省を生かし、最近は行わなかったランニングを実施した。「この3連戦は最後まで持つよう頑張りたい」と体力が必要となる、東京五輪を想定した実戦に挑む。