20年東京五輪のテスト大会を兼ねて行われ、本番と同じ会場で、熱い声援を受けながらも、日本(松山、敷根、西藤、鈴村)は8位に終わった。主将の松山は「誰1人として今日の結果に満足していない」。不本意な成績に悔し涙を浮かべた。

初戦の2回戦でエジプトを下したが、格下相手に終盤にリードを縮められ、冷や汗をかきながらの勝利だった。準々決勝で強豪フランスに力の違いを誇示され、「総合力で負けた」(松山)。順位決定戦では香港と中国に連敗した。

東京五輪ランキングのポイント対象となる今大会。団体戦で五輪出場資格を得られるか否かは、個人戦の出場人数にも直接的な影響を及ぼす。アジア・オセアニア枠での出場資格獲得を目指す中、上位の韓国、香港に差を広げられ、日本は苦しい立場に立たされた。

福田強化本部長は「今日は歯車がかみ合っていなかった」と振り返り、「チームの歯車がかみ合えば、3位以上の成績を残せる実力はある」と強調。松山は「絶対に諦めない。残りわずかな可能性にかける」。ポイントが加算される残り2大会での挽回を誓った。