今節屈指の好カードで、珍プレーが起きた。
サントリーが7-3とリードして迎えた前半15分のこと。敵陣から左に展開し、19年W杯日本代表のFB松島幸太朗が抜け出した。松島のランニングに超満員の会場が沸き、タッチライン際で1人余ったWTBテビタ・リーへパスを回す。
誰もがトライを確信し、追いかける神戸製鋼の守備陣も諦めかけたかのように見えた。目の前がぽっかりと空いたリーは、インゴールの手前で歓喜のダイブ。
だが…。ちょっとだけ、早すぎた。
インゴールの手前で胸から地面に落ちると、そのままボールを離してしまった。勢いのまま、インゴールに入るには入ったものの…。
そのままビデオ判定となり、静寂の後に、審判はノックオンの笛。“幻のトライ”を演出した松島は、さすがに頭を抱えるしぐさを見せて悔しがった。
この痛すぎるプレーが影響したのか、サントリーは29-35で神戸製鋼に敗れた。